長い冬を抜けて

 

半年ぶりのブログである。最後の記事が去年の10月だったので、 ずいぶんと空いてしまったとビックリ。

 

 

空いてしまった理由はシンプルで、「 それどころじゃなかったから」この一言に尽きる。 今回は自分用の日記もかねて、 この半年で何があったかを振り返ってみる。

 

 

① 10月下旬、キャンプ事件

 

 

 

全ての始まり。

 

 

 

大げさに書いたが、別に何か仕事でトラブルがあったとか、 身内に不幸が、とかではない。

 

 

いやあ、 コロナでコミュニケーションが取れてないという事もあり、 なんかレジャーやりたいねっていう話になったのよね。

丁度キャンプやりたいな~と思っていたところだったので、 自分が主催する形で企画をしたわけさ。

 

 

旅行の企画を今まで何度もやってきたので、行けるでしょ、と。

 

 

 

これが間違いだった。

 

 

 

参加者は20名前後、大学生~社会人。 コテージを貸し切って日帰り。それだけ。それだけだったのだが、 、

 

 

・買い出しや移動などを班ごとに分け、 各班にリーダーを設けたのはいいものの、 まとめきれずに予算や集合時間が崩壊。

 

・昼間から酒を持ち込んだせいで死亡者多数。

 

・新人歓迎会という名目が完全に忘却の彼方。あまねかなた。

 

 

・・・oh。

 

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イベントの場所を借りて主催した経験のある人ならわかると思うが、 企画の責任者が一番怖いのは、「会場に迷惑がかかること」。 その場所を使えなくなってしまうかもしれないし、 単純に申し訳が立たない。これはもう役満だ。

 

 

ただ、これは全て自分が悪いのである。 大学生に酒を与える意味を見誤った事、 遊びの企画と油断してミーティングを怠った事。 まあ全部見通しが甘すぎた。「楽しさ」 の基準は人それぞれだ。何も自分のプラン通りに進む必要はない。

 

だが、「新人歓迎会」という部分を重視していた自分に対し、他の人は「楽しそうなイベント」 としか受け取っていなかった。ここの意思疎通が決定的に間違っていたんだなあ。

 

 

だが、無事ホームタウンに戻ってきたときに聞こえてきた、何気ないこの一言。 これが凄まじいダメージだった。

 

 

 

「○○ちゃん、来なくてよかったね」

 

 

 

 

...そりゃねえだろ。 

 

 

 

 

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確かに色々ガタガタだった。うまくいかないことだらけだった。 でも、主催者の横でそれ言う?

 

この一言が自分でも信じられないくらいにダメージだった。 最初は見て見ぬふりをし、 無意識にやり過ごそうとしていたのだが。

 

徐々に仕事をするのは楽しくなくなっていった。最早怖かった。 今まで「仲間」として最低限、 気を使いあえる関係だった人たちが、「 いつとんでもない事を言ってくるか分からない人達」 に変貌した感覚。これマジできついっすよ。

 

 

何度も言うが、俺が悪い。とにかく見通しが甘かった。が、 この件が長引いて次のアクシデントにつながる。

 

 

不眠症と肌荒れ

 

うむ、シンプルだな。①の件が心に引っかかりすぎて、 全く眠れなくなった。12時に布団入って寝付くのは5時、 みたいな。 

 

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そうなると当然肌が荒れるに荒れる。それが気になってまた不眠、 、の無限ループ。仕事は順調そのものだった。が、 私生活がボロボロ。1年目とまるで反対だ。

 

余談

 

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「人間は自由の刑に処されている」 とはサルトルの有名な言葉だが、まさにその通り。

一人暮らしを始め、社会人になり、色々自由になった。だが、 全ての人間が自由勝手にふるまえば、それはただの動物園だ。

 

社会とは、学生の頃より圧倒的に自由であり、圧倒的に不自由。そういうことなのかもしれない。

 

「社会人はストレスがたまる」というのは、「 誰もが自由になる分、誰もが我儘にふるまう」

という事。

 

だからこそ、「人生のスローガン」とか、「家族のために」 という一本の軸を皆持ちたがるのかも。

 

自由な自分を縛ることで、「俺は不自由だが、 ちゃんと他人に貢献している」 という安心が欲しいのかもしれない。 

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そんな言ってしまえば「病み」 

 

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を抜けたのは、実はつい最近だ。本当に不眠で体調が悪くなり、 上司に相談した所、 上司が翌日の自分の仕事を肩代わりしてくれた。 半休をもらった形。

 

そこで気づいた。

 

いざとなれば、誰かが助けてくれる。自分が半日休んだところで、 業務には大きな支障はないし、誰かが死ぬわけでもないんだ、と。

 

それに気づいてから、すっと眠れるようになった。病院に行き、 肌も徐々に良くなってきている。

 

結局、自意識過剰になり、 自分を助けてくれる人がいるという事を忘れてしまっていたんだなあ、と思う。

 

なんだか、いつも同じ事を繰り返しているような気もする。でもそれが変えられない自分の性質なのかもしれない。

 

 

 

この間、春の陽気に誘われ散歩に出かけた。

 

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知らない寺院。暑さを感じ、涼しさを求めて階段を上る。

 

すると、 小学生くらいの小さな女の子が一人で階段を駆け上がっていった。 誰かが待っているのか?

 

吸い込まれるように階段を上る。

 

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すると、少女がお堂に向けて一礼している姿が見えた。 誰が教えた作法だろうか。少女が深く頭を下げる。

 

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突風が吹いた。木々がざわめき、思わず目を細める。

 

 

目を開けると、少女が走り去っていくのが見えた。

 

 

なんとなくその時に、終わったんだな、という気がしたのだ。

 

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また1年。社会人も3年目。 様々なものに区切りをつける年にしたい。

 

 

 

何も持たずに飛び出した、3年前の今日よりは、 成長できたと信じて。

 

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