五等分の花嫁へ愛を込めて

たった今、「映画 五等分の花嫁」を観てきた。

 

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俺はこの作品の大大大ファンでありながら、観ることを先延ばしにしてきた。怖かったのだ。

 

 

原作完結から2年半。あの最高の原作を、果たして映画という形で再現する事ができるのだろうか?

 

上映時間は2時間。アニメ映画としてはかなり長めの部類に入る。もし途中で眠くなったりしたらどうしよう?観るんじゃなかった、で終わったりしないだろうか。そんな不安から、見なければと思いつつも足が遠のいていた。

 

だが、あえて言おう。

 

 

 

 

 

杞憂だったと。

 

 

 

ネタバレ注意、、は当たり前だが、飛ばしていくぜ。

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大丈夫かな?なんて不安は5分で吹き飛び、寧ろ途中から

 

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「作画と劇伴、100点だな...細かい...」

「今のところストーリーカットされてないぞ?まあでもカットしようがないしな...告白の後いきなり結婚式になるんだろうな」

 

 

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「なら....ない...????」

 

 

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「もしかして原作全部やる気なんですか?やる気なんですね!!!やったー!!!」

 

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「それにしてもこの三玖の可愛さはどうだ?法律で規制の対象にならないか?なんで許されてるんだ?」

 

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「くるぞ、、一花のあのシーン、、!!はいキタ!!」

 

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「アーッッッッ!!ニ乃!!!アーッッッッ!!!」

 

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「五月、お前こそ風太郎の相棒だ...」

 

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四葉...ほんと...四葉...(言葉にならない)

 

全部知ってる話なのに、知ってるセリフなのに、なんなら暗記しているのに、止まらない感情のジェットコースター。2時間という尺の中に詰め込まれた、原作への愛とリスペクト。最早俺が作ったんじゃねぇのか。これからどこが良かったのか、全て語って聞かせよう。覚悟の準備をしておいて下さい。

 

 

 

・劇伴

まずはここからだ。今回の劇場版、特筆すべきは圧倒的に BGM。劇伴の拘り方が半端じゃなかった。

 

この作品は決して盛り上がる作品ではない。バトルもないし、誰も死なない。言ってしまえば、各キャラクターの心の動きが全て。故にテキトーに作れば只々長い作品になりかねない...

 

ところを、BGMが完璧にカバーしていた。

 

序盤はテンポ良く。盛り上がる中盤は手堅く。何より、ストーリーが加速する後半で、視聴者の心が揺れるその瞬間に、これしかない楽曲が盛り上がるのだ。自分はストーリーを全て把握していたので、BGMに泣かされたまである。

そのくらいきめ細やかな仕事だった。まずはここに拍手を送りたい。

 

・作画

そして勿論、作画。アニメ一期は正直作画は酷く、解釈にも違いがあった。特にopとか。

嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、そうじゃない...

 

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が、二期から一気に向上。原作さながらのハイクオリティになり、不安はなくなった。今回もスタッフは続投なので、そこは大丈夫だろう。だが...

 

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原作漫画も後半は当然全力投球。ストーリーも一人一人魅せの大ゴマが続く展開となる。

 

これを果たして超えられるのか??という不安を...

 

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超えてきたんだなコレが。色がつき、音がつく事で原作さながら、いやシーンによっては原作を超えたかも、というくらいの素晴らしい作画。最早愛だよ、これは。こればっかりは見てほしい。見た方が早い。本当に素晴らしかった。あと五つ子スタイル良すぎ。フータロー...お前が本当に羨ましい...ッ(血涙)

 

・声優

そして何より大事な声優。ごとよめは今では超人気声優軍団の集まりだ。期待せずにはいられない。が、、、

 

 

まあ、杞憂だったよね。

 

 

まずは一花。あのハスキーな掠れたボイス。これだ!これなんだよ一花ってのは!「嬉しかった?」じゃねえんだよ馬鹿野郎!!嬉しいに決まってんだろ!!!

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次にニ乃。あの固いツンデレした感じ。あれがニ乃なんだよね。わかるかな?特に養父に接する時に発揮されてましたね。パパなんか嫌い!と言いながら誰よりも感謝している。そりゃクラスの男達も「さん」つけで呼びますわ。フータローくらいだろ呼ばないの。寧ろつけろ。謝れもっと。ニ乃さんに。私はニ乃推しです。

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三玖。あの弱々しい中に強い意志を秘めた感じ。100点だ。特にキスラッシュの「もう我慢しない」あれやばいね。止まらないねもう。可愛いイノシシじゃんそれは。止められない止まらない。寧ろf:id:Yuto19981131:20220620231214j:image

 

四葉はもう、、マジ四葉、、、泣きながら「これで...やっと...」のシーン。俺が泣いたわ。マジで泣いた。他の客いなかったら床を殴りながら崩れ落ちてたわ多分。良かったなグランドサンシャイン。おかげで床が抜けずにすんだぜ。

声が詰まってく演技がね、、、凄い。本当にあやねる上手だなと思いました。

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泣くやろこんなん。

 

そして五月がタメ口になった瞬間、俺は小さくガッツポーズをした。

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なによりフータローだ。正直最初は「松岡禎丞かぁ、、キリトのイメージが強すぎるなぁ」

と思っていた。が、最早完璧にフータロー。

友人が言っていたが、「ハーレムものの主人公は男も惚れる漢でなければならない。」本当に同意。そしてそれを体現したフータローに仕上がっておりました。特に弱々しいシーンが素晴らしい。

 

一花も言っていたが、彼は決してお固い一辺倒ではないんだよね。寧ろ俗い。無理して全国一位を維持しているのだ。だから四葉の助けが欲しい、一緒にいたい、というゴールにつながる。風太郎視点だと四葉のみが一貫して味方。

そりゃ好きになるだろってな。そんな変化を感じさせたつぐつぐの演技に脱帽だ。

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さて、俺はまだまだ語れるが...どうする?アンタ、青ざめてるぜ。もう限界だって顔だ...悔しかったら原作全巻+カラー版全巻+ファンブック五冊をかって出直してきな。俺はいつまでも待ってるぜ...Pentagonの屋上でよ...

 

 

・ストーリー

 

話の展開は原作と変わりがないので割愛だが、改めて浮き彫りになったのは

この映画のストーリーは全て「未来」を向いているという事だ。

ブコメでありがちな、「恋が結ばれて終わり!」ではない。

五人それぞれが未来に悩み、フータロー自身も今後の事、未来の事を考えて5人の中から1人を選ぶ。

単なるラブコメ以上の絆がそこにあるから、この関係性が特別に見える。

 

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それぞれの未来が先に提示されていることも大きい。5人から1人を選ぶ以上、雑に扱われるキャラがいてはならない。5人全員の描写に全力投球。だからこそ、こんなに人気のある5人+1人になっているのだろう。

 

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まさに愛のなせる技なのだ。

もっと語りたいが、それは過去の自分が語ってくれている。昔の記事もよければ読んでみてね。

 

・自分とごとよめ

 

最後に、自分とこの作品について語って終わりとしたい。

自分がこの作品にハマったのは大学卒業間際。時間を持て余していた自分にとって、

「考察できる」

この作品は本当に面白かった。

花嫁が決まる回がアプリに上がるのをドキドキしながら待っていた。

ネット上の考察を食い入るように眺めていた。

そして公開された日の、ページを送るドキドキ感。想像を上回る、告白の瞬間。一生忘れる事はない。

が、これでごとよめもグランドフィナーレ。

自分も仕事に一つの区切りが見えてきた。

今作で四葉風太郎に問いかけるシーンがある。

 

「ずっと約束を覚えていてくれてありがとう

でも私は守れなかったよ ごめんね」

 

「...そんなこと、気にすんな」

 

風太郎君は気にしてないの?」

 

「...まあ、昔のことより 大切なのは今だろ」

 

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これだ。これなんだ。5つ子は常に今に全力だった。それが風太郎の心を変え、関係性を変えていった。

「今」しかないのだ。

改めて、この作品と関わった全てのスタッフに感謝を。人生でこんなに好きになれる作品は多くない。そしてこれからも、何度も見返す事だろう。

 

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5人+1人の物語に、ありったけの愛を込めて。