king gnu live2020 "ceremony" part1

 

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今日、kinggnu のライブへ行ってきた。今一番チケットの取れないバンド。コロナで一年沈黙していたが、ついに復活だ。まさかこんな機会に立ち会えるとは...。有明に到着し、会場へ。

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圧倒的な規模感だ。クラシックの会場のような作り。今回はコロナの影響で、座席は感覚を空け、発声は禁止。客もライブとは思えない程静かに待機していた。さあ、どうなるか。

会場の明かりが消え、拍手が鳴り響く。スタートだ。タイトルと感想を載せていくので、気になったら是非聴いていただきたい。余りの幅の広さに、驚く事間違い無しだ。是非流しながら読んでほしい。

 

1.開会式

同アルバムのスタートを飾るイントロ。いきなり凄まじい音が腹に響く。まるでオリンピックのような荘厳な雰囲気。アルバム通りなら、次に来るのはあの曲だろう。そんな期待を裏切らず

 

2.どろん

息継ぎどこですんの?などろんがスタート。早速井口が矢継ぎ早に歌う。驚いたのが、「井口は完全に収録時と同じように歌える」という事。マジで化け物か。裏声、息継ぎ、完璧なコントロール。一曲目だぞ。「ああ、本物のking gnu だ」今更ながらに実感した。

 

3.Sorrows

ここはベースとドラムの見せ場だ。テンポよくノリやすい雰囲気。しかし、今回はコロナの中。客は声も出せず、歌えない。イマイチ熱中できない感覚がよぎった。

 

4.vinyl

ライブ特有のアップテンポなverのvinyl。ドラムの入りが素晴らしい。徐々にメンバーの調子が出てきたのか、常田のハモりが大きくなってきた。しかし、まだ足りない。まだノリ切れない。声が出せない、というのは想像以上にライブから一体感を削いでいた。しかし...

 

5.its a small world

ここにきて今Live初のスローテンポな一曲。

これが決定的だった。ここまでがアップテンポな、いわば「表」の曲だったのに対して、ここは深く潜る「裏」の曲。井口の圧倒的な歌唱力がこれでもかと発揮される。会場の全員が、恐らく酩酊したような心地になっただろう。「酔いしれる」としか言えない、素晴らしい一曲だった。気がつけば身体を揺らし、目を閉じて聞き入っていた。もう「ノリ」なんかどうでもいい。曲の力がここまでの不安を掻き消した瞬間だった。

 

6.白日

そのまま最も有名な白日へ。井口の本領発揮だ。だれもが肩を揺らし、リズムに没頭していた。照明もここぞとばかりに光る。この辺りから徐々にメンバーの笑顔が目立ち始める。音楽を楽しんでいる。会場は完全に温まった。そしてそのまま

 

7.飛行艇

超上がる一曲、飛行艇

 

"この時代に飛び乗って 今夜この街を飛び立って 大空を飛び回って 命揺らせ 命揺らせ"

 

まさに今の彼らの事だ。盛り上がらない訳が無い。もうこの頃には音以外何も感じない。完全に「入った」。メンバーも身体を振り肩を震わせ奏でる。最高だった。

 

8.Overflow

ここまでがフルコースだったので、少しクールダウン。ドラムの勢喜のパフォーマンス。ドラムの音が腹に響く。ラスサビ前、新井のベースアレンジが入る。ライブならではだ。

 

9.slumberland

30秒ほどのクールダウン。ここからmcかな?と思いきや、予想外の一曲。vocalの主役を井口から常田にバトンタッチし、一気にパンクな雰囲気を醸し出す。凄まじい幅の広さだ。

 

"所詮ロックンローラーは愛と人生しか歌えないんだ" 

 

常田の座り込みメガホン、髪をグッと後ろに回すなど、パフォーマンスが光る。もう全てが格好いい。カリスマとしか言えない、常田のオーラに圧倒された。

 

10.vividred

なんと、ここで全く聞きなれないピアノメロディーを常田が奏で出す。新曲か?それにしてもダークで最高なラインだ。ダウナーな雰囲気に思わず聞き入ってしまう。後で分かったが、これはライブ限定で毎回やる未公開曲との事だった。まだこんな神曲を隠し持っているのか。つくづく化け物集団だ。

 

11 Hitman

 king gnu が最初にテレビ出演した時の一曲、Hitman。

 

"あなたの 心の 奥底を狙って弾を撃て"

 

ハードボイルド過ぎる...上がる曲と聞かせる曲のバランスが素晴らしい。4人それぞれが頭一つ抜けた技術の持ち主だ。ここまでmc無しで完璧に持たせ切っている。全く飽きが来ない。なんなんだコイツら...これで全員20代なの?本当何なんだ...

 

12 The hole

コロナの中、"これしかない"と常田が選びテレビで歌った一曲。イントロを常田がピアノで奏でるが、これをまあ焦らす焦らす。いつ始まるんだ?まだ焦らす。お、始まるか。いや始まらないんかい。遊びすぎて常田自身が少し吹き出してしまい、会場に笑いが溢れた。

 

が、始まれば圧倒的なクオリティ。

辛い世の中を写す様な歌詞に、思わず目頭が熱くなる。今年一年の自分の事や、中止になったライブ、そんな中あがいてきたメンバーの事を思い、無性に涙が出てきた。

 

MC

ようやくのmc。

 

井口「えー、なんでしょうね。あー.......。.....皆さんこんにちは!」

 

下手くそか。

 

去年一年ラジオをやっていたとは思えないMCが炸裂。すかさず新井がMCを代わり、「声を出せないから乗りづらいよね。もっとラフで良い、自分の乗りたいように乗ってくれ」と客への完璧なフォロー。勢喜は一言しか喋らず、常田に至っては一言も喋らずBGM係に徹する。もうなんか背中さえ向けていた。笑うしか無い。

 

そうなんだよ。この人達、こんだけ天才集団なのに喋らせるとなんか...こう、なんか...でもそこが良いのだ。皆シャイなんだ。可愛いかよ。

 

さあ、ここらは後半戦だ。part2に続く!