さて、いよいよ後半戦。ここまでの盛り上がりをどう繋いでいくのか？MCの余韻を引きつれて
13.ユーモア
この一曲。ダウナーなメロディーで後半戦の幕開けだ。本当に井口は七色ボイスだな。個人的にはこの曲、kinggnu でも一位を争うほど好きである。
"なんだかんだで上手くいく気がしてきた午前2時"
翌日のプレッシャーと戦う、あの緊張感をそのまま表現したようなメロディー。ゆったりとした立ち上がりだ。
14.傘
続いて傘。ジャケットアートが非常に印象的な一曲だ。乗りやすい一曲で、気がつけば頭を左右に振り、音楽に没頭できた。この夢のような時間も後半戦か。少しづつライブの終わりを意識し始めた。
15.Tokyo Rendez- Vous
ここまでのややダウナーな雰囲気を一発で吹き飛ばすこの一曲。ドラムの音が力強く響く。各メンバーがアップで映し出される。ここはテンポ的にも余裕があるのか、新井が前に出てきたり常田が客席にアクション。遊びに溢れた一曲になった。
16.破裂
ここでライブでは余り印象の無い"破裂"。バラード仕立てで、少しペースダウン。素晴らしい曲だが、盛り上がりにはかける。前曲が超アップなだけに少し勿体ない、、と思いきや。
17.player X
なんと、破裂を一番で終わらせ、間を開けずにprayer Xに移行。コレにはテンション爆上がりだ。完全に客を弄んでいる。
"出会いと別れを繰り返す日々の中で"
今目の前にいるこの4人に、果たして現実でまた会う機会があるのだろうか。思わず動きを止め、4人を目に焼き付けようと思った。
本当に楽しそうに音を奏でる。「音楽で遊んで」いる。表情からも明らかだ。アレンジも、空気を読むのではなく、それぞれの個性をぶつけ合う感じ。たまらねぇ。
18.ロウラヴ
"ラスト二曲皆行けますかー！！"
井口が叫ぶ。もうたった二曲。そんな思考もすぐに消える。今は音に入るのみ。ただ焼き付ける。
19.Flash!!!
照明か消える。勢喜がドラムを奏で出した。この長いイントロ。間違い無い、あの曲だ。たっぷり時間をかけたドラムパフォーマンス。来るぞ、来るぞ、来るぞ....！！
"飛べぇーーーー！！"
井口が叫ぶ。Flash!!! だ。まさか最後に持ってくるとは。照明がこれでもかとストロボを炊く。会場全体が最後の熱狂に包まれる。
"この身を焦がしてでも 光放って"
まさに全力だ。ラスサビではなんと客席の明かりも全照。最高の盛り上がりのまま終わった。
...いや、まだだ。まだ、「あの曲」が残っている。絶対にアンコールはある。しかし、今回は声を出せない。鳴り止まない拍手が変わりとなった。手が痛く成る程たたき続ける。
まだだ。終わってない。戻ってこい。もはや祈りに近い。1分。2分。まだか。
20.閉会式
突如鳴り響くチェロのメロディー。同アルバムの締め、閉会式だ。やはりあったか。メンバーが戻ってくる。さあ、ここからどう終わらせるのか。
21.三文小説
なんと、最新曲"三文小説"だ。kinggnu 史上最高のキーをここで持ってきた。あまりに美しいメロディー。だれもが息を止め聞き入っている。生演奏で聴くのは初めてだ。モニターに映される井口の表情が完全に"入って"いる。全力だ。各メンバーも同じ。このライブの締めを飾るに相応しい一曲だ。
22.Teenager Forevdr
"ラスト行くぞぉーーー！！"
この一曲を待っていた。エネルギーの塊の様な一曲。"10代よ、永遠に" その名の通り、会場の誰もが全力で踊り狂う。
"一体未来はどうなるのかなんて事より めくるめく今という煌めきに 気づけたらいいんだ"
そうだ、それでいい。難しい事はどうでもいいんだ。今、この一瞬が最高な事に勝る物は無い。盛り上がりが頂点に達する。ラスト、井口が踊り狂う。長く、長く常田のギターが奏でられる。いまか、今か。勢喜が振り上げる。鳴り響く最後のドラム。まさに、"ceremony"。最高の時間だった。
またこんな体験が出来るのなら、歯を食いしばって生きていくのも悪くない。ありがとう、king gnu 。一生、忘れないライブだった。
後日、常田のインスタを見て爆笑したのでした。本当に最高だな、king gnu 。
