もう退路が無い

仕事を辞めてきた。(正しくは連絡を入れた)

色々考えて、考えて、最終的には衝動で決めた。決めてしまった、と言ってもいい。

 

辞めた瞬間は、全く後悔は無かった。凄くスッキリしていたし、「さあ、何からやろう」なんて思ったりして。

 

でも、大学の就職指導科に行って、一気に怖くなった。

 

もう卒業だから、「学生」という肩書きは使えない。定職についても居ないから、つまる所フリーターだ。フリーターって、保険とかどうなるんだろう? 結婚できるのかな? そもそも俺はここで何やってるんだ?

 

不安が一気に襲って来て、ほとんど何も相談できなかった。そもそも、「辞めたらこうしよう」っていうビジョンが無い。転職サイトすら調べて無かった。気がついたら、肘をついて手を祈るように重ねて喋っていた。バカか俺は。肘ついて喋るヤツを、誰が応援してくれるって言うんだ。

 

「知識には自信があるようですし」と言われた。多分皮肉だろう。でも最後に、「頑張って」と言われた。いい人だと思った。

 

いても経ってもいられなくて、ジュンク堂のバイトに取り敢えず応募した。明日は会社に辞める手続きに行かなきゃいけない。

 

本当、なんでこうなっちゃったんだろう?

 

決まってる。俺が不勉強で、対して何もできない癖に、レールの上を走ってるだけの癖に、レールから外れた奴らをバカにして来たから。

 

レールを外れて初めて、自分がどれだけレールに依存していたか分かった。利巧なふりして、どれだけ無能か分かった。

 

今の俺には何も無い。その事実が、怖くて怖くてしょうがない。

 

でも、諦められない。ここで引きこもったり、自殺したりなんかできるか。色んな人が遊ぼう、話聞くよって言ってくれる。そんな人達に背を向けられない。その人達を裏切りたく無い。

 

どうにか逆転して、その記録をこうして残して、「レールを外れてもやれるよ」って言える人間になるしか無い。

 

頑張ります。