アルコール依存性と、この家にかけられた呪いの話。

本日は重めの内容且つ身の上話が含まれるので注意!苦手な方はブラウザバックを推奨します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の親父はアルコール依存症である。

 

昨日今日に始まった話ではない。俺が生まれた20年前からずっとだ。

 

一口に依存症と言っても、見たことがない人にはわからないだろう。

 

とにかくずっと、切れ間なく酒を飲み続ける。昼も夜も関係ない。

 

酒が切れると半狂乱になり、周りに怒鳴り散らし、翌日には何の記憶もない。

 

「お前には話していない」

「引っ込んでろへなちょこ野郎が」

「誰のカネで生きてると思ってるんだ」

「自意識過剰野郎が」

 

中学生時代、何度こういった言葉に傷ついただろうか?しかし本人は何も覚えてはいない。

 

子供がテレビに関心を示すとわざとらしくチャンネルを変える。

 

食事は同じテーブルでは取らず、誰も聞いていないのに「誰をクビにしてやった」だの

「中国人は死ねばいい」だの不快な話ばかり。

 

家で親父と食卓を囲んだ事すら無い。

 

糖尿病を合併し、足を悪くした今も、酒だけは這ってでも買いに行く。

 

弟は殴り合いの喧嘩になり、殺してしまう一歩手前まで行き、家を出ていった。

 

仕事も定年を迎える前に退職する形になり、以降ただの一人も会いにはこない。会社でも相当な嫌われ者であったことは想像に難くない。

 

 

 

 

 

夏に2年半続けた仕事を辞め、公務員試験の勉強をするために実家に戻ってきた俺を待っていたのは忘れていたこの父親の存在だった。

 

親父はもう仕事もできず、趣味である料理をするのみである。別に俺もお袋も、食べたいなんて思っていない。他にやる事も無いだろうからと、気を使って食べているだけだ。

 

が、ちょっとでも残したりすれば「汚い!!」と怒鳴り出す。

 

食事中は常にテレビを見るふりをしながらこちらを監視している。少しでも気に障れば翌日には飯の具材を抜くといった嫌がらせが待っている。

 

少し前まで犬をネコナデ声でかわいがったかと思えば、つぎの瞬間には鬼のような表情で怒鳴り出す。当然だが、うつ病も発祥しているのだ。しかし本人は頑なに認めない。

 

仕事も引退した今、残ったのは「俺は正しい」「俺は偉い」「お前達はバカで、おれのおかげで生きているんだ」というプライドで固められた、痛々しい老人だ。

 

最早会話も成り立たない。何を言っても次の瞬間には「お前がバカだから気に入らないんだ」と人格否定に切り替えられるだけ。

 

俺も母も、最早話す事も辞めた。言っても無駄だからだ。

 

 

こういう家庭に生まれ育った時、あなたならどうするだろうか?

 

この人間を救うことはできない。そのタイミングは、きっと俺が生れる前に過ぎ去ってしまっている。

 

俺が前の仕事を辞めたのは、出世や昇給が全く価値のないものに見えたからだし、そのために身体を壊してまで働くことに意義を見出せなかったから。

 

乱痴気騒ぎの飲み会が嫌いなのも、この父親を思い出すからだ。べろべろに酔っぱらった人間を見ると、その末路までイメージされるからだ。

 

そしてその価値観の根底に、この父親の存在は深く関わっている。

 

この父親という存在を飲み込みきらない限り、俺は自分の人生を生きることができないだろう。その予感がある。

 

だから、俺はこの人間を理解したいと思う。救うことはできないが、理解はできる。

 

それが、俺自身が(ひょっとしたら貴方も)こうならないために必要なことだと思う。

 

そのために、今日は我が家の歴史を軽く紐解く事にする。

 

 

アルコール依存症患者の記事を読めばすぐに、ある共通点に気が付く。

 

「孤独」だ。

 

「自分はまともに育ててもらえなかった」

「虐待を受けていた」

 

という親への孤独。

 

「仕事がうまくやれない」

「のけものにされている」

 

という仕事への孤独。

 

酒を楽しむレベルではなく、依存にまで導くのは間違いなくこの「孤独」に原因がある。

 

親父ももれなく「孤独」を抱えている。

 

曰く、最初の記憶は父親(俺にとっては祖父)が母親(祖母)を殴るのをやめてくれ、とすがりつく記憶である。

 

野球でどちらを応援するか聞かれ、応えると「じゃあ俺は反対のチームを応援する」と言われて育ったと。

 

祖父と祖母は沖縄の小さな島の出身だ。祖父は18の時に、まだ16であった祖母を連れて東京に出てきた(らしい)。まだ戦後間もない時代である。

 

祖父の親(俺からすると曾祖父に当たる)は祖父が小さい頃に蒸発。兄と2人で生きてきたそうだ。

 

祖父が祖母を連れて東京に出てきた時、祖父は別の相手との間に生まれた子が既におり、その子供も連れて出てきたそうだ。その上で祖母との間に子供を設けた。

 

それが親父と2人の叔母である。

 

20代で5人の子供を育てる事が、上手くいかない事は目に見えている。

 

だが、祖父には才覚があったのだろう。戦後の混乱もあったのかもしれない。不動産を営み、それらの子供を養う資産を作るほどになった。しかし一方で、祖父も祖母も当時は20代。

まして祖父は親の愛すら知らない。

 

親父は虐待を受けて育った。祖母はその事に気付いてもいない。祖母も必死だったのだろうし、やはり家庭を碌に知らなかったのだ。

その苦労は俺には計り知れない。

 

祖父が他界したのは、俺が1歳の頃であった。故に俺は祖父の記憶はない。

 

一方で、親父もまた、祖父と同じように社会的には優秀であった。

 

営業成績は40代当時、全国で一位だったそうだ。これは母がいうので間違いない。

その後も出世を重ね、弟も俺も私立高校である。

 

カネを稼ぐことは楽ではない。それが家族4人分となればなおさら。

 

親父の手帳には、びっしりと分刻みでスケジュールが書いてあった。

 

なんちゃら式に出席とか、なんちゃら会の幹事とか全く楽しそうなものではなかったが、そういったものを完璧にこなすことで、それだけの地位を築いたのであろう。

 

これは親父の最大の功績であり、素直に尊敬する。俺にはできない。

 

だが、そこには圧倒的にコミュニケーションが不足していた。家族は誰も、親父が何に苦しみ、何を目指したのか、本人の口から聞いた事はない。

 

きっと、会社の人達も知らなかったのだろう。退職後、誰も会いに来ない、電話の一つも無いのがそれを表している。

 

当然だ。親父はずっと、自分の父親(祖父)の事しか見ていなかったのだから。地位を築く事も、形を変えた祖父への復讐でしか無かったのだろうと、今は思う。

 

長くなってしまったが、これが俺の一族の歴史だ。

 

親に捨てられた子供が、その親を恨み続け、また自分の子供に同じ恨みを植え付けてきた歴史。

 

これは「呪い」だ。曽祖父の代から続く呪い。

本来であれば家を出て、縁を切ればをいいモノを、中途半端に金があるせいで、完全に離れる事もできない、家にかけられた呪い。

 

俺自身も、公務員試験の勉強をするためとはいえ、こうして実家に戻ってきている。

そして親父は、隙あらば嫌がらせをし、同じ呪いを植え付けようとしてくるのだ。

 

親父からすれば、俺が仕事を変えようと勉強を重ねる姿そのものが、目障りで仕方ないのだろう。自分と同じ捻くれ者になって貰わなければ、自分の人生を否定されたような気になるのだろう。

 

俺は、この呪いをいい加減に断ち切りたい。もうウンザリだ。過去は過去。今の自分がどう生きるかには関係ない。

 

過去が不幸なら、他人を罵倒する免罪符になるのか?

 

他人を怒鳴りつけて、見下して、傷つけていいのか?

 

金も名誉も、幸せにはしてくれない。

 

持っていないものを数えても不幸になるだけだ。

 

今あるもの、側にいる人を大切にしなければ、幸せになる事なんて出来ない。

 

俺にとって幸いだったのは、母が極めて真っ当な人間であるという事だ。

 

母は九州の田舎で職人の家に生まれ、しっかりと愛情を受けて育った。母方の祖父は人格者として評価が高く、死後も皆が「素晴らしい人だった」と言うほど。

 

母もその気質を継いでおり、俺と弟は親父では無く、母と時間を共有して育った。

 

今、俺がこの家の歴史を呪いと断言できるのも、母に愛情を教わったからに他ならない。

 

親父の生い立ちは確かに不幸だ。だが、それは全て遥か昔に終わった話だ。アルコールに溺れ、年老いた今、残ったのは傷ついた少年の中身をした、ボロボロの男。

 

ただ、悲しいと思う。

 

親父は真っ当にさえしていれば、アルコールに溺れさえしなければ、不幸な生い立ちを成功に変えたヒーローだっただろう。俺が幼い頃は、少なくともそうだった。しかしアルコールに依存した結果、嫌っていた祖父と同じように家庭を壊し、同じような加害者になった。

 

 

薬物が悪いというのは、表面的な理解に過ぎない。本質は「孤独」にあり、それを他者と共有できない、弱い心だ。

 

 

優秀であること、お金があることと、幸せはイコールではない。

 

だが、この資本主義社会は、隙あらば洗脳しようと働きかけてくる。

 

報酬をぶら下げ、地位を与え、日常を仕事で浸食し、それを「やりがい」とすり替える。それが最も会社にとって効率的な人間だからだ。

 

もちろん、それを家庭と両立できる人もいるだろう。だが、そういった人はごく少数なのはないだろうか?

 

親父は会社という組織に利用されこそすれ、自分で「仕事」と「家庭」を渡りきることはできなかったのだ。結果、人生の最後に孤独になった。

 

一人は無理だ。一人では生きていけない。

 

きれいごとではない。人間という生き物の本質がきっとそこにあるのだ。

 

さて、長々と語ってきたが、俺のアルコール依存症への見解をまとめると、

 

① アルコール依存症の根底にあるのは「孤独」である。

② 孤独は、「親(家族)への孤独」「仕事への孤独」で構成されている。

③ 故に、地位や名誉、金=幸せ ではない。

 

このようになる。

 

もちろん、正しいとは限らない。さらに言えば、これはただの解釈であり、何も解決はしていない。

 

「その孤独を理解したうえで暖かく接してやればいいじゃないか」

 

相手はうつ病の人間であり、機嫌が悪ければ突然怒鳴りつけてくることもある。いつ爆発するかわからない爆弾と、ニコニコあなたは話せるか?

 

「施設に預ければいいじゃないか」

 

残念ながら施設は本人の承諾なしに入館はできない。

 

では、このまま認知症に陥り、死ぬのを待つしかないと?

 

残念ながら、一番多いのはそのケースである。

 

冒頭述べたように、俺に親父を救うことはできない。今やっていることは、俺が親父のようにならないために、周囲の人間がそうならないように、その原因を辿り、家の歴史を辿る研究。

 

親父が死ぬまで、きっとそう長くはない。それまでに、俺は親父への思いに、決着をつけねばならない。何より、日常的に襲い掛かる親父の負のスパイラルをはねのけて、公務員試験に合格する事だ。

 

公務員試験まであと6日。他の自治体の採用も進んでいる。最終合格までいけば、6月には新しい仕事を始められる。

 

俺は親父を恨まない。こうして実家に戻り、勉強ができるのは間違いなく恵まれた環境だ。

 

どんなに罵倒されようと、そこは変わらない。

 

社会人を始める時、珍しく酔っていない親父に言われた言葉がある。

 

「お前は捻くれてないから大丈夫だ」

 

それは、アルコールに溺れきる前に親父が俺に残した、唯一の本心だったのだと思う。今はもう、そんな会話もできる事は無い。

 

この呪いは、俺の代で終わりにする。その為に、健康に続けられる仕事に就くのだ。

 

 

対しておもしろくもない話でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。

 

纏まりが悪く一貫性の無い内容でしたが、何か一つでも読んでくれた人に気付きをもたらすものである事を切に願います。

 

 

 

 

おまけ

 

全然話変わるんだけど、そういった意味でも「ガンダム 水星の魔女」には期待している。親と子の呪縛についての話なので、何かしらの答えを見せてくれそうな気がする。

 

プロスペラが娘を復讐に利用しようとしていると知ったとき、どんだけ憤ったか。

あんたそれだけは絶対にやるなよ、と。

 

グエルとヴィムの物語が、どれだけ強く刺さったか。

 

だからこそ、スレッタには期待したいのだ。呪いを断ち切り、自分の意思で未来を開いてほしい。君よ、気高くあれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「水星の魔女」前半戦感想まとめ

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さて、今回はタイトル通り、1期前半戦を終えた「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の総括記事である。

 

毎週トレンド入りを果たしながら、圧倒的な面白さを見せている本作。

 

各キャラクターの動向と感想を振り返りながら、ここまでの展開を振り返っていく。

 

6話までのネタバレ注意!!読んだら二つ、手に入る、、、!

 

 

① スレッタ・マーキュリー

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まずは主人公、スレッタから。ここまでのスレッタは、実に主人公らしい。

 

ほとんどのエピソードで何も知らされていないのでネタ画像まで作られてしまっているが、

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実際ひどい目にあってばかりである。

 

①学園に到着したらいきなり決闘に巻き込まれ

②目立ちたくないのに勝利し浮いた存在になり

③なぜか実施試験で嫌がらせを受け

④気になっていた男の子にいきなり手の平を返され、鬱陶しいと罵られる

 

うん、こうやって書くとホント可哀そうだな、スレッタ、、

 

しかし、彼女は母から教わった「進めば二つ、逃げても一つ」の精神で困難に向かっていく、、、敵だったグエルくんはスレッタにベタ惚れになり、エラン君とも和解し、学園生活を徐々にエンジョイしていく、、、ミオリネも幸せ、視聴者も幸せ。わーい、ガンダム初の誰も死なない作品に、、、

 

 

 

なったらよかったのだが。

 

 

 

ネット上では以前より「エリクトはスレッタではないのではないか?(クローンや妹なのではないか?)」という説が流布していたが、

 

第六話にてヴァナディースの襲撃事件(0話のアレ)が21年前と断言されたことにより、「エリクトはスレッタと別人物」であることが確定した。(年齢がかみ合わない)。

 

にも拘らず、今作の変態仮面枠である母親プロスぺラは、過去にあった虐殺事件の事も、ガンダムの存在も何一つスレッタに伝えていない。

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公式サイトの小説「ゆりかごの星」では、プロスペラ(エルノラ)が、スレッタを復讐の道具にしようとしていることが示唆されている。

 

そんなことは露知らず、スレッタは「学生生活をエンジョイしたい!」くらいのテンションでここまで来ている。

 

これ、めちゃくちゃ闇深な状況である。

 

水星の魔女では、「親と子供の対立構造」が押し出されている。

 

ミオリネとデリング、

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グエルとヴィム、

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そしてエランも、回想という形ではあるが母親との思い出(僅かではあったが...)が描かれた。

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彼らにとって「親との対立」は既に目の前にある現実であり、立ち向かわねばならない壁として存在している。

 

が、スレッタは親に利用されている事に気付いてすらいない。いずれ来るであろう、「対立」の事を夢にさえ思っていないのである。

 

いやー、見事な脚本ですよ。前回の記事でガンダムがよりキャッチーに新規層を取り込みに来ている、と述べたが、「親との対立」ほど万人受けするテーマもあるまい。

 

最高の家庭にせよ最悪の家庭にせよ、親に疑問を抱き、衝突、ないしストレスを感じる瞬間は人生で必ずある。孤児でさえ、親の事を考えるだろう。人が人から生まれる以上、それは避けられない。

 

が、下手したらスレッタは人から生まれていない可能性すらある。

 

ED曲、「君よ、気高くあれ」の歌詞にはこうある。

 

誰もが縛り付けられてるみたいだ きっと重力に引かれてるせいだろって

仕方ないって 生きてく理由を殺してる

 

過去は時に君を捉え 夢は時に呪いになる 夢はかなえようとするほど 人は平等でないと知る

 

スレッタには必ず困難が待ち構えているだろう。それは我々視聴者の想像を上回るものに違いない。だからこそ、乗り込えていってほしい。「進めば二つ」と声にして。

 

 

 

②ミオリネ・レンブラン

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さて、今作のヒロイン、もとい名言製造機ことミオリネ。

 

毎週「ダブスタクソおやじ」「ロミジュリる」「理解のある花嫁」と面白ワードを連発しているが、ミオリネ関連のエピソードは、実は最初の2話で触れられて以降一切進んでいない。(何なら父親であるデリングすら出てきていない。)なので大きく語れることがないのが現状だが、

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めっちゃツンツンしながらも、大事なところでスレッタを励ましてくれるのはまさにパートナーと言わざる得ない。本人も自分が花嫁であることを毎話主張しているので、なんだかんだスレッタのことが好きなのだろう。みんなスレッタが好き。わたしも好き。あなたも好き。だがプロスペラ、テメーはダメだ。

 

ミオリネのキーワードは母の墓がある「地球」だ。そしてこのアド・ステラの世界では、宇宙に暮らす人々「スペーシアン」が地球人「アーシアン」を差別していることがかなりエグめに描かれている。

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そして、ミオリネの目的地が地球である以上、スレッタ達も必ず地球に行くことになるだろう。(個人的にそのあたりは2期になる気がしている)学園という「檻」から、ただ一人逃げようとしている彼女。先ほどの「親との対立」に、誰よりも向き合っているキャラクターだろう。今後の動向に要注意だ。

 

 

 

 

③グエル・ジェターク

 

f:id:Yuto19981131:20221106202924j:imageきゃー!グエル先輩!!好きです!!!!

この作品の面白さの50パーセントくらいを担う男、グエルくんである。

第1話こそコテコテの悪役として登場したが、2話では親父のクソっぷりに同情を集め、3話の突然の告白で面白キャラと化し、5話で

他の男に泣かされたヒロインの元に駆け付け、その涙を見て怒りの決闘を申し込む(正しくは申し込まれる)

 

というどこぞの道明寺司みたいなルートを爆進し、視聴者の好感度を欲しいままにしている。

 

かくいう私も、先週スレッタの元に駆け付けた時には「グエル君!!!好き!!!!」と拳を握り、今週「グエキャン△」を始めた時は思わず吹いた。もうどうあがいても面白愛されキャラだよ君は。

 

弟が腹違いであること、腕は滅茶苦茶良いのに毎度相手が悪すぎることで不憫な彼だが、いつか報われる日は来るのだろうか、、、

 

さて、このグエル君の周りだが、注目したいのは弟であるラウダ・ニールのほうである。

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実は、所報のPVでエアリアルが宇宙でモビルスーツとつばぜり合いをするシーンが移っているのだが、この相手、弟君専用ダリルバルデである。

 

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6話までにこのシーンは登場していないので、この先ジェターク寮がスレッタに戦いを挑んでくる展開(あるいはスレッタが申し込む?)があるということだ。

 

もしかしたら、兄専用ダリルバルデVS弟専用ダリルバルデ という激熱なバトルが見られるかもしれない。

 

ガンプラを買うなら今の内だぞ!!

 

 

 

④エラン・ケレス

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やってくれたなガンダム畜生ォ!!!

先ほどのグエル君が道明寺なら、エラン君は花沢類。きっとエラン君もスレッタファンクラブの会員になって、「花よりGUND」として笑いを届けてくれるのだろう。

そう思っていました。今日までは。

 

5話にて衝撃の強化人間枠であることが明かされたエラン君だが、なんと6話でエラン君でさえないことが判明。本物のエラン・ケレスそっくりに顔を整形し、改造を施された名もなき少年であったことが判明した。

 

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本当にこの作品は1秒で衝撃を与えるのが上手。本物の「エラン様」が出てきたとき、思わず口をあんぐりあけてしまった。スレッタを傷つけた怒りが雲散霧消するほどの衝撃。

 

が、我らがスレッタさんが彼の心を救い、スレッタとミオリネがベンチで彼を待っているシーンが、、!やった、やっぱり花沢類パターンや、、!

 

と思ったら死んだ。

 

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、、、うん。そうだよね。これはガンダムだもんね。強化人間は幸せになれないってジンクスがあるし、、、ロザミイとかクエスとかね、前例があるもんねそうだよね、、。

これはガンダムだったんだ。俺たちは忘れていたんだ。なんだよ花よりGUNDって。ふざけんなよ。

 

という地獄が待っていたのだが、私はエラン君は生きているほうに掛ける。

 

何故なら直前のシーンで彼の開発主任であるベルメリアが彼の延命を希望するシーンがあったからだ。

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尺の短い今作において、余計なシーンを挟む暇はない。エラン君はきっと生きていて、2期の仮面枠として復活するのである。グラハムやガエリオのように、、、!!!

 

でないと、でないとあまりに彼の人生に救いがなさすぎる。願掛けとしてガンダムファラクトのプラモデルをみんなで買おう。おい誰だ霊柩車とかいったやつは。

 

 

⑤プロスペラ

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あんたほんとに何がしたいんだ、、、?

 

さて、ブラック母ちゃんことプロスペラであるが、確実に黒幕でありながら何をしたいのか一向に見えてこない。

 

結局GUNDを使いガンダムを生み出しているのは今の所ヴァナディースの生き残り二人が所属する組織だけであり、ヴィムによるデリングの暗殺を知りながらスレッタが止めてしまった当たり、デリングの殺害が目的というわけでもなさそうである。

 

その割にスレッタに完全な母親面(あえてそう呼ばせてもらう by心のグラハム)

 

で接しているので、愛があるのかないのか分からない。が、少なくとも彼女にとって本当の娘とはエアリアルであることは間違いない。

 

そう、エアリアルなのだ。

 

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6話でも突然ユニコーンガンダムを思わせるプレッシャーを放ち、

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エラン君にはエアリアルガンビット笑う子供に見えるというクソホラー演出を叩き込んできた。

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本当になんなんだお前、、?何がしたいんだ、、?

 

最初はGUNDをばらまいて気づいたら「ほらね、君も結局GUNDに頼ってモビルスーツ作ってるでしょ。今のMSはGUNDありきなんだよ、ざまあ」したいのかと思っていたが、6話で「あなたヴァナディースの意志を継いだのね」的な発言があったので、

 

少なくともプロスペラの目的は

 

①デリングへの復讐であり

②ヴァナディースの意志とは違う何か

 

を満たすものであるということになる。うーん、ちょっと思いつかない。思いつかないが、想像を絶する最悪の何かである気がしてならない。

 

さらに、有力なのはエリクトがエアリアルのAIとして組み込まれているという説だ。

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エアリアルのOSがverE・S(エリクト・サマヤ)であることや、21年の経過であるにもかかわらずスレッタという当時のエリクトそっくりな子供を用意していることなどから、その可能性が非常に高まってしまった。

 

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魂を乗せたガンダム、、、「私、生まれ変わったら鳥になりたいな、、、」というユニコーン三号機の幻聴が聞こえてきそうである。

 

しかし、最後の希望として、少なくともエアリアル君自身は心からスレッタの事を思ってくれている。それは「祝福」の歌詞や「ゆりかごの星」の描写から明らかである。

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(謎の赤い目のシールがガンプラに付いてるのはなんなんですかね....)

 

頼む、君がこの混沌とした世界の唯一の希望だ、、、!もちろん、スレッタが紡いだ地球寮の仲間や、グエル、ミオリネとの絆も彼女自身を支えてくれることだろう。

 

頑張れスレッタ!負けるなスレッタ!

 

 

 

 

長文お付き合いいただき、ありがとうございました。また次の記事で!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今改めてみる「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(ネタバレ注意)

現在、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が放送中である。

TVシリーズとしては実に7年ぶりということで、毎週楽しく見ているのだが、

そうなると無性に前作に当たる「鉄血のオルフェンズ」を見返したいなあ、という気持ちが湧いてきた。(理由は後述)

 

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先に言っておくと、この「鉄血のオルフェンズ」、非常に賛否両論な作品である。

オルフェンズを見た事がなくとも、「止まるんじゃねえぞ、、、」という圧倒的ネットミームの存在から、作品名、あるいは「オルガ」というキャラクター名を知っている人は多いのではなかろうか。

 

賛否の理由としては、①バッドエンド ②脚本への不満 ③後半の主人公サイドの行動のぶれっぷり などがあると思うのだが、

 

放送から7年経った今、2022年の自分にはどう見えるのかな、と興味が湧いた次第である。で、改めて今一期12話まで見てるんだけど、、、

 

 

まあ、面白いね。

 

 

あらすじ

かつて「厄祭戦」と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから、約300年。

地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。仮初めの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

主人公の少年、三日月・オーガスが所属する民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(以下:CGS)は、地球の一勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女、クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を受ける。しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織ギャラルホルンの襲撃を受けたCGSは、三日月ら子供たちを囮にして撤退を始めてしまう。少年達のリーダー、オルガ・イツカはこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗を翻してクーデターを決意。オルガにギャラルホルンの撃退を託された三日月は、CGSの動力炉として使用されていた「厄祭戦」時代のモビルスーツガンダム・バルバトスを用いて戦いに挑む。

 

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確かに気になるところもある。しかし魅力的な点もある。まさに賛否両論。今回はそのあたりを語っていこうと思う。

 

①キャラクター

 

とにかくこの一点が強い。この作品が他のガンダムと比較してずば抜けているのはここだ。

 

特筆すべきはやはり我らが団長、「オルガ・イツカ」であろう。

 

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戦争孤児である少年たちが、大人に搾取され、暴力を受け続けてきた。が、クーデターを起こし自分たちの組織を立ち上げ、成り上がっていく、、というのが一期の主なストーリー。その中心を担うのがこのオルガだ。

 

オルガは①仲間思いで ②度胸があって ③筋を通すことに拘る

という実に「任侠」的なキャラクターだ。ろくに教育も受けられていない子供たちの中にあって、頭もキレる。

 

この「オルガ」がとにかく危なっかしくてハラハラするのである。

 

象徴的だったのが6話のシーン。参謀役たるビスケットとオルガが、今後の方針について喋るシーンだ。

 

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組織(鉄華団)を立ち上げたのはいいが、資金がない。今後を考え、安全策を提案する参謀役、ビスケットに対し、オルガはこう言って危険な道を進もうとする。

 

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「ミカが見てるんだ。オルガ、つぎはどうする。どんな面白いものを見せてくれるんだ。あの目に映る俺は、いつだって最高にカッコイイオルガ・イツカでなきゃいけねえんだ。…あの目は裏切れねえ。悪いが、変更はなしだ。」

 

 

...いやその話何の説明にもなってないっすよね!?!?!?

 

 

ビスケットはあくまで今後のチームの展望を相談しに来たのである。が、リーダーから返ってきたのは「俺はカッコイイ俺でいたい」という謎の自分語り。会話になってねえ。

 

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コレ。これがオルガの一番危ない点であり、魅力的なところなのだ。

 

結局オルガは、「自分の美学」を仲間と共に貫きたいだけなのである。

 

9話でも、いわゆるヤクザである「タービンズ」が、

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「自分たちの傘下に入れば安全な職を紹介してやるぜ」と交渉してくれている(ヤクザからすれば鉄華団は全く相手にならないレベルなので、本来は交渉なんかする必要もない)にも関わらず、オルガは意地を張って戦闘になる。なんとかなったものの、危うく死人が出るところだった。

 

いや、このリーダー危険すぎるやろ。

 

さらに医療スタッフもいない中宇宙船で出発し仲間を失いかけ、大人に指摘されるとちょっと拗ねる、といった面も見えたり、正直危なっかしくて見ていられない。

 

が、未熟ながらも筋を通そうと努力し、仲間第一で行動するオルガを嫌いにはなれない。細谷佳正氏の演技もめっちゃ良い。吐息にまでキャラが宿っている。

 

二期後半ではよく、「鉄華団が無能化する」「オルガがバカになる」と揶揄されるが、いやコイツ最初から危険人物ですよ。大局的な判断ができず、自分の拘りを持ち出すリーダー等言語道断である。

 

しかし物語は鉄華団視点で進んでいくので、オルガを視聴者は好きにならざるを得ない。故に二期で崩壊していく鉄華団に納得できなくなってしまう、というのが不満足感の本質なのではないだろうか。しかし、客観的に見れば組織が立ち行かなくなっていくのは当然と言えば当然。リーダーにそもそも問題があるよな、と思った訳である。

 

そんで、このオルガの危なっかしさに拍車をかけているのがぶっ壊れサイコパス(一応主人公)、「三日月・オーガス」である。

 

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三日月は①ぶれない ②容赦なし ③仲間思い の性格で、オルガの指示があればどんな相手でも殺しに行く人の形をした自動追尾ミサイルである。

 

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彼自身は一切の判断を行わず、オルガに「次はどうすればいい?」と聞くばかりの指示待ち人間。が、とにかく強い。負けない。他のガンダム主人公のように戦闘中に揺らがない。

 

この脅威のミサイルを飼っているせいで、オルガの危険な美学が現実のものになってしまうのだ。

 

危険で未熟なリーダーが、絶対無敵の兵器を持っている。これが鉄華団という組織の屋台骨になってしまっているのである。しかもメンバーは子供のみ。ヤクザ組織の傘下に入っているので後ろ盾もある。危ねぇ...。

 

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ガンダムどころか創作物全体を通して稀有な主人公で、彼は「悩む」という行為から切り離されている。こんな奴好きにはなれない、、となりそうだが、戦闘以外では

 

「農園を経営したい」「仲間に手出しは許さない」「字の勉強を頑張りたい」といった、実に素朴な性格を見せる。

 

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彼は二期最後で死亡する結末がまっているのだが、正直行動だけ見ると妥当かも、、とすら思ってしまう。そのくらい容赦なく暴力で道を切り開いていくのである。(ちなみに映像作品のガンダム主人公で作中明確に戦死するのは三日月のみである。)

 

オルフェンズのキャラクターはこのように、「客観的にみたらどう考えても危険な奴ら」なのだが、視聴者の視点が鉄華団サイドなので「良いところ」も見えてしまう。キャラを好きになってしまうと、危険な面まで美徳に見える。狙ってやっているのなら見事なキャラ造形だが、スタッフのインタビューを見るとライブ感でこういった造形になっている気もする。

 

が、その危なかっしさが物語を牽引し、"コイツらの先を見たい"という視聴者の原動力になるのである。つくづく稀有なキャラクター達だ。

 

②ドラマ

 

肝心のドラマはとにかく「露悪的」。これに尽きる。

 

物語前半に登場する敵役は大体「脂ぎったデブのオッサン」である。しかも少年兵を奴隷のようにこき使っており、平気で殴る、蹴る。

 

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それを被害者である三日月たちがコテンパンにのしていくのだが、、、

 

正直、見ていて気持ちの良いものではない。

 

そこにあるのは暴力の連鎖であり、ガンダムにありがちな「人類の進化」や、「世界の未来」と言ったテーマ性はない。「見るからに悪い奴を鉄華団が潰していく」。ただそれだけである。キャラデザも"露骨"すぎる。主人公にやられます、と顔に書いてあるでは無いか。その癖目は妙に丸くてキレイなのは何なんだ。目薬でも差しているのか。もっと汚い濁った目をしていて頂けないだろうか。ねえオルガ、こいつどうする?分かった。(パンパン

 

それはさておき、戦闘シーンがとにかくカッコイイ。マジでカッコいい。楽曲が盛り上がる。耳に残る。この辺りは流石天下のガンダムである。

 

が、寧ろそのせいで、視聴者は鉄華団の振るう暴力に何も感じないのである。

 

この辺りも「上手い」。もし敵が一般人だったり、美形のキャラだったらどうしても鉄華団を好きにはなれないだろう。しかしこのキャラデザの悪人を倒すなら文句は無い。正義にすら思える。

(ちなみに二期では敵が治安維持組織になるので美形も増える。それもまたモヤモヤポイントか。)

 

また、セリフも露骨に下ネタだったり、不自然に女に飢えてる描写を入れてきたりと(この辺りは脚本家の癖のような気もするが)「エグみ」のようなものを随所に感じる。

 

鉄華団は悪なので破滅することは決まっていた」というスタッフサイドの発言が取り沙汰されることがあるが、結末を知りながら見直すと、物語は明らかにその方向へ向かって走っているなあ、と思うし、客観的に見てもその結末に文句は浮かばない、と改めて思った。

 

(しかし、まだ二期後半を見直していないので見たら感想は変わってきそうである)

 

このように、賛否両論で寧ろ当然。そのくらい複雑な魅力があるのが"鉄血のオルフェンズ"であり、だからこそ7年経っても人々の記憶に残っているのだろう。オルガがずっとネタ動画界隈で暴れているというのもあるが、それは勿論記憶に残る良いキャラクターだったからである。止まるんじゃねぇぞ....。いやもう止まらせてやれ。

 

とまあ色々語ってきたが、なぜ今更オルフェンズなのかというと、現在放送中の「水星の魔女」、キレイに「正反対」なんですよね。

 

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「水星の魔女」は、

キャラ造形にエグみがなく、違和感のある行動、発言をしない。(悪く言えばキャラっぽい)

物語は丁寧で、先に困難が待っている気配もするが、きちんとした終わりに導こうとしているような雰囲気。

緻密に組み上げられた、ライブ感を感じない展開。

 

などなど。

 

念のため断っておくが、「水星の魔女」は良い「オルフェンズ」は悪い と言いたいのでは無い。

 

どちらも最高に面白い。

 

同じ「ガンダム」という枠組みなのに、こうもふり幅があるものか、と。そこに面白さを感じずにはいられない。

 

(ちなみにこれが富野ガンダムになるとキャラクターは"生き物"になり、逆に視聴者には何を言っているのか理解できなくなる。それはそれで魅力。)

 

まだ12話まで見返しただけなので、今後2期ラストまで見るとまた違った感想があるかもしれない。また、「水星の魔女」もどうなるかまだまだ分からない。

 

深く様々な魅力に溢れたガンダムワールド。

機会があれば皆さんにも是非見てもらいたいと思う。

 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンダム新時代の始まり。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 第一話「魔女と花嫁」感想

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面白かったね!!!!!!!

 

 

第一話を視聴した勢いのまま書いております。

 

6.7年ぶりのTVシリーズガンダム、めっちゃ期待しておりましたが、ハードルをガッツリ超える素晴らしい1話でございました。

 

流れをざっくりおさらいしながら、感想や注目ポイントをまとめて行きます。ネタバレ注意!

 

①オープニング

 

物語は主人公、「スレッタ・マーキュリー」がモビルスーツ開発を行う学園都市にやってくるシーンから始まる。

 

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見るからに「田舎者」で人馴れしていない印象を見せるスレッタだが、コロニーの外にパイロットスーツのまま漂う遭難者を発見。自身のモビルスーツである、「ガンダムエアリアル」で出撃。救出するのだが、、、

 

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助けた相手からまさかの頭突き。加えて、「あと少しだったのに」「責任を取れ」と文句の嵐。混乱するスレッタ。

 

なんとこの少女、遭難者ではなく、学園からの脱出の最中であったというのだ。

少女の名は「ミオリネ・レンブラン」…

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という導入。いや~、「ベタ」ですね。ベタなんだけども、これが「ガンダム」でやられていることに大きな意味がある。

 

ガンダムの導入と言えば、

1,主人公の背景

2,この世界で起こっている戦争の説明

3,ガンダムでの戦闘シーン(主人公が巻き込まれるor乗り込む)

が描かれると相場は決まっている。良くも悪くも「戦争」を扱うので、世界観の説明、国家間の争いの説明が欠かせない。

 

しかしこの「水星の魔女」では、戦争の火種らしきものは描写されるものの、主人公たちにはまだ関わってこない。一話ではキャラクターの紹介がメインだ。

 

先週放送されたプロローグはかなりシリアスかつ専門用語の飛び交ういかにも「ガンダム」な話だったが、まるでその雰囲気を感じさせない。

 

あくまで、「田舎から都会に出てきた少女」と、「都会から出ていこうとする少女」という対比で物語がスタートしている。逆に言えば、「この作品はとりあえず戦争じゃなくて主人公達の人間ドラマをやりますよ」という意思表示だ。

 

これが「ガンダム」という文脈で見ると非常に新鮮なわけである。

 

歴代のガンダムはこのお約束をアレンジしながら、重厚な世界観を展開してきた。それには勿論魅力があり、ガンダムが40年続いてきたいわば「屋台骨」だ。

 

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しかし、時代は変わった。もう「戦記もの」がはやる時代ではない。泥臭い戦争はマニア向けの映画作品で十分。(ドアンとかハサウェイとかね。)

 

今あえてTVシリーズガンダムをやるのであれば、いかにもな学園ドラマから始めようではないか。

 

そんな制作陣の思いがね~、見えるんですわ。それが最高なんですよ。

あの「ガンダム」が、敢えて自分の強みを捨てて新規層の獲得にきたぞ!と。

 

これでこのコンテンツはあと10年は戦える、、!

 

もうニヤニヤしながら見てたからね。「はいはい、こういう感じね?ガンダムの文脈を敢えて無視する感じね?最高!」

って感じ。伝われ、このオタク心。

 

 

②学園とキャラクターの説明

 

シーンは舞台である学園の説明に切り替わる。生徒の様子、何やらハイテクな機械、模擬戦用と思われるフィールド。スレッタはきょろきょろしながら歩いている、、所に、再びミオリネが登場。周りの生徒の反応を見るに、彼女が脱走を企てた事は知れ渡っている。しかもなんだか腫れ物扱いだ。そんなことは気づかずに、ミオリネに話しかけるスレッタ。

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そこに第一話の敵役「グエル・ジェターク」の登場だ。大企業の御曹司で、自尊心の塊のような男。どうやらこの学園では、モビルスーツ同士の「決闘」に勝利する事で、大抵の我儘は通せるようだ。彼は宣言する。「ミオリネは自分の花嫁である」と。

納得いかない様子のミオリネ。父親にして(多分)学園長であるデリング・レンブランが、勝手にこの「決闘文化」を広げているようだ...

 

またもや、「ベタ」!!「学園で」「決闘」「花嫁」!!

 

めっちゃ見た事ある展開ですよ。例えるなら「魔法科高校の劣等生」。「ソードアートオンライン・アリシゼーション」の序盤。「ハリーポッター」のマルフォイとハリー。

 

しかし、あくまで「ガンダム」。やはり戦争要素は欠かせない。

 

次のシーンで、ミオリネの父親であるデリングが、役員会議をしているシーンが映る。さらにグエルの父親その人が、デリングの暗殺を企てているようだ。

 

このように、「大人たち」の間では戦争の火種が見え隠れするが、主人公たちにとっては「遠い世界」の出来事。目の前の決闘、将来への不安でいっぱいいっぱいだ。

 

それがいい。

 

この構図は、現実の学生たちそのものである。どうやら国が騒がしい。遠くでは戦争をしている。企業は不正だらけのようだ。でもそんなことより、明日のテストはどうしよう。

 

「戦争」要素を大人サイドにぶん投げ、主人公たちは学園ドラマに全力投球。そしておそらくだが、学園ドラマが一息ついたところで、本格的な戦争に突入していくのだろう。分割2クールという放送形態もあることだしね。

 

③ミオリネとスレッタ

 

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場所代わりミオリネの小屋(?)。部屋を見る限り、ガーデニングが趣味のようだ。

相変わらずツンツンしているミオリネだが、スレッタとの会話の中で、母が亡くなっていることを明かす。母からガンダムを託されているスレッタは共感を覚える、、

 

そこにまたもやグエル登場。ミオリネの大事に育てた植物を荒らし、壊しの傍若無人ぶり。あげくに「お前は俺の所有物」宣言。

 

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うーん、古い。価値観が50年前だ。視聴者全員が「こいつはぶっ飛ばしてくれ」と思ったその時、、、

 

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スレッタがお尻をパアーン!とはたく。怒りと恥かしさでキレるグエル。

 

これはあの流れか?やっぱりあの流れか~、、?

 

「俺と決闘しろ」

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はいきたー!残り時間を確認する自分。まだ10分はある。よし、これはエアリアルが戦闘でボコボコにするお約束のパターン、、!

 

 

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って、お前が乗るんかい!?!?!?

 

まさかのエアリアルに乗り込んだのはミオリネ。彼女はパイロット科の人間ではないらしく、まるで歯が立たない。

 

乱入してくるスレッタ。ミオリネと操縦を代わり、必ず勝つと宣言。

 

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「逃げても一つ、進めば二つ、手に入る、、!」

 

それはプロローグで描かれた、父親の最期の姿。本当の主を迎え、「ガンダム」が目覚める。

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④戦闘シーン

 

ここはもう、是非映像で見てほしい。壮大なbgmと、美しく舞うビット。一瞬で敵を切り刻むエアリアル。ミステリアスキャラが呟く。

 

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「、、、ガンダム。」はいきたー。絶対言うと思った。何なら一緒に言いました。俺夢なんすよ、主人公の機体を目撃して「、、、ガンダム」って呟くの。何なら風呂場で練習してるわ。いつでも目の前に現れてくれていいぞ。

 

ビットがビームを乱射。敵の羽根飾りを切り裂き、日の光とともに羽が散る、、、

 

百点。

 

今回のスタッフは恐らく「ガンダムナラティブ」のスタッフなのだが、そこで見せてくれた高速戦闘を今作でも発揮。印象に残るぜ、これは、、。買うしかないな、hgエアリアル。(ガンプラ)。

 

決闘を終え、ミオリネは言う。「グエルに勝ったということは、スレッタが自分の花婿だ。」

 

 

!?!?!?!?!?!?

 

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「私、女ですけど、、」

 

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「水星は遅れてるのね?こっちでは全然アリよ。」

 

 

オーマイガー。

 

先週、大人気のまま終了した世紀の百合アニメ、「リコリス・リコイル」。その熱冷めやらぬ間に、天下のガンダムが百合に路線を切ってきやがった。やばいぜこれは。巻き起こるぜ旋風。スタッフにセンキュー。俺の視界はまるで天球、、、

 

さあ、お楽しみいただけただろうか。(一番お楽しんだのは俺だが)「ガンダム」らしくない要素をピックアップしたが、勿論「らしい」要素も詰まっている。

(ハーメットスコアとか、gund-armは抹消された技術じゃないの?とか、どうやら「地球人差別」のようなものがあるらしい、とか。)

 

ワクワクが止まらない。会いたかった、会いたかったぞエアリアル、、、!

 

ここから始まるガンダム新時代、是非一緒に追いかけて頂きたい。俺が、俺たちが、ガンダムだ!!

 

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もうね、、ミオリネがデレる未来がみえるんすわ、、、絶対後半で敵と戦って「死んだ、、?」ってなるんすわ。そんでスレッタが覚醒してぶっ倒して、実は生きてて良かったね、、!で一期終わり。見えるぜ、俺にも刻が見える、、、そうだろ、ミカ!ユニコーン!動いてよ!皆!早く戻ってこー--い!!

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとホロライブについて語るんで聞いてほしい

ちょっとホロライブについて語ろうと思うので聞いてほしい。要所要所で関連動画のリンクを乗せるので、気になった人はぜひそちらも。

 

第一に、ホロライブって何よ?って人がいるかもしれないので、まずはこちらをご覧いただこう。

 

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コレ。これがホロライブだ。公義でいうVtuberグループである。どっかで見たことある、という人が多いんじゃないだろうか。

 

自分がホロライブにはまったのは去年の11月。youtubeで「三期生エヴァンゲリオン」の動画を見た事がきっかけだった。

 

https://youtu.be/7O1WGScOKe4

 

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芸人かな?

 

最初は、「なんかわからんが面白い実況者かな」くらいの印象でいた。

正直、「Vtuberとか自分とは縁ないしなあ、、アニメとかならわかるけど、3次元の人間がガワかぶって実況ってなんか慣れないし、、」と思っていたのは今は昔。

 

既に誕生日グッズはしっかり購入。夜のライブを楽しみにその日を過ごし、閲覧履歴はほとんど切り抜き動画。沼にハマって聞いてみた。いや、沼にハマって沈んでそこで暮らしてみた。

 

ホロライブ所属のVtuberは、活動のほとんどがゲーム実況である。が、色んな関連動画を見ている間に、「よくわからん人たち」という印象がどんどん変わっていった。

 

https://youtu.be/HmmL81HDlEE

 

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例えば、この動画は「さくらみこ」(通称みこち)が、初期にファンイベントで上手く対応できず、アイドルとしてもっとちゃんとやりたい、と涙ながらに語る動画だ。

 

https://youtu.be/aelRhCHNP0s

 

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そして、これが現在のみこち。登録者数も150万人を超え、3dのグラフィックも大幅向上。立派な「アイドル」として成長している。ゲーム実況もかなり安定し、自分を出しながら(ポンコツだけど)リスナーとプロレスをしたり、クオリティの高い実況ができるようになった。

 

わかるかな?このエモさ。Vtuberというまだ新しいコンテンツに挑戦し、苦しみ、乗り越え、その結果今ステージで輝いている。

 

これだ。これこそが、「推し」が生まれるメカニズム。

 

その人の人間性、努力に感動し、「自分も頑張ろう」と思える。現実世界のアイドルに対して抱く感情と、全く同じ感情だ。

 

現実のアイドルはテレビ番組などを通して見ることが多い。ライブも会場に足を運び、チケットに当選し、、とかなり手間がかかる。(勿論、それはそれで味がある)要は、特別な存在なのが、現実のアイドル。

 

一方Vtuberの活動はその個人に完全に任されている。ある程度スケジュールはあるものの、その日の気分で配信したり、しなかったり。内容も単なる雑談だったりと様々。よく言えば身近。悪く言えば他愛の無い物が多い。が、だからこそ。

 

要は「身近さ」のレベルが高いのである。

 

そんな人たちが毎週のように記念ライブや公式番組を配信するのだ。感情移入するな、というのが無理な話ではないだろうか?

 

 

事実、ホロライブの人気はとどまるところを知らない。現在、トップの登録者数を誇るホロメンは200万人超え。海外にもグループ「ホロライブイングリッシュ」「インドネシア」を展開し、中でもイングリッシュの「がうる・ぐら」(通称サメちゃん)

 

https://youtu.be/4x5npc7fjxY

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は活動2年で300万人を超える、Vtuberとしてトップの記録を確立している。

さらにはファミマとのコラボ、f:id:Yuto19981131:20220807153244j:image

現実の会場を使ったライブ、スカイツリーとのコラボなど

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勢いはとどまることを知らない。

自分はあと30年後くらいには人類は全員アバターになりバーチャル空間で仕事するようになると思っている。あなたも是非、この機会に「V」という文化に触れてみてほしい。きっと思った以上に面白く、新しいこと請け合いだ。

 

さて、ここまではホロライブ「全体」について話してきた。ここからは個人的な推し3人について語っていこう。

 

 

1、星街すいせい

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行動力の塊。歌姫。サイコパス

 

彼女の魅力はなんといっても圧倒的「歌唱力」。この動画を見てほしい。

 

https://youtu.be/dPTeBvVJ_xY

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歌のうまいホロメンは多いが、その中でも頭一つ抜けた圧倒的歌唱力が彼女の魅力だ。

それもそのはずで、彼女は最初からホロライブで活動しているわけではない。

 

なんと最初は個人として自分でモデルのイラストを作成。自分で音楽活動をし、後にスカウトされてホロライブに所属、という異色の経歴なのだ。ついでにテトリスも世界レベルの実力者。

 

その圧倒的な行動力と歌唱力に加え、ゲーム実況においては「サイコパス」キャラとして味方を容赦なく惨殺。敵は情けなく銃殺。メインウエポンは斧。

 

https://youtu.be/Kn__SPFdmEQ

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なんと最近は「midnight grand orchestra」として、プレイステーション公式と提携。PS4のゲームをやりながら彼女の楽曲を楽しめる。

https://youtu.be/gjQugctqXt0

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彼女は挨拶で「彗星の如く現れたスターの原石!アイドルVtuberの星街すいせいです!」と言って配信をスタートさせるが、その言葉に偽りなし。

 

人間として圧倒的なバイタリティと才能に、貴方も目を奪われる事だろう。

 

すいちゃんは~?と聞かれたら、

今日も可愛い!と返すのだ。

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2、猫又おかゆ

 

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いたずら好き。人たらし。殺人級のASMR。

 

続いて猫又おかゆ。正直、ホロメン中でも「深い」位置にいるメンバーだと(個人的に)思っている。

彼女の所属は「ホロライブゲーマーズ」。2期生と3期生の間にデビューしており、その名の通りゲーム実況がメインである。その内容も多岐にわたり、steamのインディーズ作品から、往年のレトロゲーム、最新のゲームなど様々。一度の実況が8時間に及ぶこともある、まさに「ゲーマーの鏡」である。

 

そんな彼女の魅力はなんといっても「声」。唯一無二の声質で、その実力は歌ってみたで存分に発揮されている。すいちゃんに負けない歌唱力と、ハスキーな低音が強烈に印象に残ることだろう。今年の秋にはソロアルバムにソロライブ、山手線に広告掲載と、まさにここからがアツい。

 

https://youtu.be/j1Bu3j32_1U

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そして、最終兵器ASMR。 ASMRがなんだかわからないという人はちょっと勉強が足りないぞ。簡単に言うと「立体音響を用いて録音した3D音声」なのだが、彼女の場合は意味が異なる。

 

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https://youtu.be/RmbJFdH5kdM

 

彼女のASMRは、脳をかき回して破壊する兵器である。特にメンバー限定配信で放たれるそれは、一度聞くとその日は眠れない事確定。え?どんな内容なのかって?それはまあ、、、ねえ? まあ、そういうことだ。少なくとも自分が唯一メン限に入っているホロメンである、とだけ明記しておく。

 

 

3、兎田ぺこら

 

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ホロライブの最大公約数、語尾がぺこ、応援したくなる兎。

 

そして、なんといっても兎田ぺこらだ。彼女はホロライブ入門者に最もオススメとされることが多い。なんと言っても、常に心から楽しそうに配信しているのが元気をもらえてとってもグッド。

 

耳に残るファファファファファ↑という笑い方と、どんなときにも語尾を「ぺこ」で締めるプロ意識。何より、生意気にゲームを始めてはコテンパンされ「そんなのってないぺこじゃん!」と叫ぶ通称「ぺこ虐」がバランス良くまとまった配信はプロの技。

 

https://youtu.be/1qFGauSSfB8

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本人も高い向上心を持って活動しおり、「負けたくない」「もっと頑張りたい」といった発言も多い。

 

特にこの三期生はホロライブで最大の人気を誇ることもあり、炎上や病気の話題も多い。ぺこらも昨年クリスマスに炎上したり、メンバーの一人が騒動を起こし契約解除になったりと、たくさんの困難に襲われている。そんな中、先日ついに登録者数200万人を突破。配信で涙ながらにこう語った。

 

https://youtu.be/IidJu2TVvfI

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ぺこらの最大の魅力はこの「健気さ」だろう。正直配信を見る限り、どう見ても「器用なタイプ」ではない。寧ろヘマをやらかしたり、落ち込んだりしていることのほうが多く見える。しかし、決してネガティブな発言はしない。メンバーの離脱の際にもいち早くコメントを出し、「今まで本当にありがとう、楽しかった」と前向きな姿勢を崩さなかった。

 

「応援される存在」であること。そのために前向きであること。そこに感銘を受けるからこそ、多くのリスナーが初心者にオススメするホロメンなのであろう。

 

さあ、ここまでホロライブの魅力を語り尽くしてきた。少しでも興味を持ってもらえたなら、そして動画の一本でも見てもらえたなら、それ以上に嬉しい事はない。

 

まだまだ語り尽くしていない事は多い。このメンバーだけでなくかなたんとかルイ姉とかも好きだし風呂入れさかまたー。だし団長船長は勿論個人的にはフレアが好きだね三期生という個性の山の中にいて尚揺るがないメンタルの強さを感じるしおかころは世界の真実。だしときのそらははじまりの伝説だよね初配信のリスナーが円卓の騎士って呼ばれてるの超面白いしイングリッシュもいいんですよカリオペさんとかラップが上手でねデッドビーツはヘビロテですわ最近ははあちゃまとかポルカとかちょっと深めのホロメンの良さが染みるようになってきたとか白上フブキの柱感ったらないよねホロメンの柱でしょあの狐はミオしゃもいいねー暖かくてねーあ最近スバルがテイルズとペルソナやってますね是非5やってほしい超楽しみ今晩はフレアのライブがあるね勉強が疎かになりますわーすいませんそろそろやめときます

 

今後も進化していくホロライブを、全力で応援していきたい。

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。ぺこ。

 

 

 

 

 

 

 

五等分の花嫁へ愛を込めて

たった今、「映画 五等分の花嫁」を観てきた。

 

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俺はこの作品の大大大ファンでありながら、観ることを先延ばしにしてきた。怖かったのだ。

 

 

原作完結から2年半。あの最高の原作を、果たして映画という形で再現する事ができるのだろうか?

 

上映時間は2時間。アニメ映画としてはかなり長めの部類に入る。もし途中で眠くなったりしたらどうしよう?観るんじゃなかった、で終わったりしないだろうか。そんな不安から、見なければと思いつつも足が遠のいていた。

 

だが、あえて言おう。

 

 

 

 

 

杞憂だったと。

 

 

 

ネタバレ注意、、は当たり前だが、飛ばしていくぜ。

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大丈夫かな?なんて不安は5分で吹き飛び、寧ろ途中から

 

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「作画と劇伴、100点だな...細かい...」

「今のところストーリーカットされてないぞ?まあでもカットしようがないしな...告白の後いきなり結婚式になるんだろうな」

 

 

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「なら....ない...????」

 

 

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「もしかして原作全部やる気なんですか?やる気なんですね!!!やったー!!!」

 

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「それにしてもこの三玖の可愛さはどうだ?法律で規制の対象にならないか?なんで許されてるんだ?」

 

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「くるぞ、、一花のあのシーン、、!!はいキタ!!」

 

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「アーッッッッ!!ニ乃!!!アーッッッッ!!!」

 

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「五月、お前こそ風太郎の相棒だ...」

 

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四葉...ほんと...四葉...(言葉にならない)

 

全部知ってる話なのに、知ってるセリフなのに、なんなら暗記しているのに、止まらない感情のジェットコースター。2時間という尺の中に詰め込まれた、原作への愛とリスペクト。最早俺が作ったんじゃねぇのか。これからどこが良かったのか、全て語って聞かせよう。覚悟の準備をしておいて下さい。

 

 

 

・劇伴

まずはここからだ。今回の劇場版、特筆すべきは圧倒的に BGM。劇伴の拘り方が半端じゃなかった。

 

この作品は決して盛り上がる作品ではない。バトルもないし、誰も死なない。言ってしまえば、各キャラクターの心の動きが全て。故にテキトーに作れば只々長い作品になりかねない...

 

ところを、BGMが完璧にカバーしていた。

 

序盤はテンポ良く。盛り上がる中盤は手堅く。何より、ストーリーが加速する後半で、視聴者の心が揺れるその瞬間に、これしかない楽曲が盛り上がるのだ。自分はストーリーを全て把握していたので、BGMに泣かされたまである。

そのくらいきめ細やかな仕事だった。まずはここに拍手を送りたい。

 

・作画

そして勿論、作画。アニメ一期は正直作画は酷く、解釈にも違いがあった。特にopとか。

嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、そうじゃない...

 

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が、二期から一気に向上。原作さながらのハイクオリティになり、不安はなくなった。今回もスタッフは続投なので、そこは大丈夫だろう。だが...

 

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原作漫画も後半は当然全力投球。ストーリーも一人一人魅せの大ゴマが続く展開となる。

 

これを果たして超えられるのか??という不安を...

 

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超えてきたんだなコレが。色がつき、音がつく事で原作さながら、いやシーンによっては原作を超えたかも、というくらいの素晴らしい作画。最早愛だよ、これは。こればっかりは見てほしい。見た方が早い。本当に素晴らしかった。あと五つ子スタイル良すぎ。フータロー...お前が本当に羨ましい...ッ(血涙)

 

・声優

そして何より大事な声優。ごとよめは今では超人気声優軍団の集まりだ。期待せずにはいられない。が、、、

 

 

まあ、杞憂だったよね。

 

 

まずは一花。あのハスキーな掠れたボイス。これだ!これなんだよ一花ってのは!「嬉しかった?」じゃねえんだよ馬鹿野郎!!嬉しいに決まってんだろ!!!

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次にニ乃。あの固いツンデレした感じ。あれがニ乃なんだよね。わかるかな?特に養父に接する時に発揮されてましたね。パパなんか嫌い!と言いながら誰よりも感謝している。そりゃクラスの男達も「さん」つけで呼びますわ。フータローくらいだろ呼ばないの。寧ろつけろ。謝れもっと。ニ乃さんに。私はニ乃推しです。

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三玖。あの弱々しい中に強い意志を秘めた感じ。100点だ。特にキスラッシュの「もう我慢しない」あれやばいね。止まらないねもう。可愛いイノシシじゃんそれは。止められない止まらない。寧ろf:id:Yuto19981131:20220620231214j:image

 

四葉はもう、、マジ四葉、、、泣きながら「これで...やっと...」のシーン。俺が泣いたわ。マジで泣いた。他の客いなかったら床を殴りながら崩れ落ちてたわ多分。良かったなグランドサンシャイン。おかげで床が抜けずにすんだぜ。

声が詰まってく演技がね、、、凄い。本当にあやねる上手だなと思いました。

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泣くやろこんなん。

 

そして五月がタメ口になった瞬間、俺は小さくガッツポーズをした。

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なによりフータローだ。正直最初は「松岡禎丞かぁ、、キリトのイメージが強すぎるなぁ」

と思っていた。が、最早完璧にフータロー。

友人が言っていたが、「ハーレムものの主人公は男も惚れる漢でなければならない。」本当に同意。そしてそれを体現したフータローに仕上がっておりました。特に弱々しいシーンが素晴らしい。

 

一花も言っていたが、彼は決してお固い一辺倒ではないんだよね。寧ろ俗い。無理して全国一位を維持しているのだ。だから四葉の助けが欲しい、一緒にいたい、というゴールにつながる。風太郎視点だと四葉のみが一貫して味方。

そりゃ好きになるだろってな。そんな変化を感じさせたつぐつぐの演技に脱帽だ。

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さて、俺はまだまだ語れるが...どうする?アンタ、青ざめてるぜ。もう限界だって顔だ...悔しかったら原作全巻+カラー版全巻+ファンブック五冊をかって出直してきな。俺はいつまでも待ってるぜ...Pentagonの屋上でよ...

 

 

・ストーリー

 

話の展開は原作と変わりがないので割愛だが、改めて浮き彫りになったのは

この映画のストーリーは全て「未来」を向いているという事だ。

ブコメでありがちな、「恋が結ばれて終わり!」ではない。

五人それぞれが未来に悩み、フータロー自身も今後の事、未来の事を考えて5人の中から1人を選ぶ。

単なるラブコメ以上の絆がそこにあるから、この関係性が特別に見える。

 

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それぞれの未来が先に提示されていることも大きい。5人から1人を選ぶ以上、雑に扱われるキャラがいてはならない。5人全員の描写に全力投球。だからこそ、こんなに人気のある5人+1人になっているのだろう。

 

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まさに愛のなせる技なのだ。

もっと語りたいが、それは過去の自分が語ってくれている。昔の記事もよければ読んでみてね。

 

・自分とごとよめ

 

最後に、自分とこの作品について語って終わりとしたい。

自分がこの作品にハマったのは大学卒業間際。時間を持て余していた自分にとって、

「考察できる」

この作品は本当に面白かった。

花嫁が決まる回がアプリに上がるのをドキドキしながら待っていた。

ネット上の考察を食い入るように眺めていた。

そして公開された日の、ページを送るドキドキ感。想像を上回る、告白の瞬間。一生忘れる事はない。

が、これでごとよめもグランドフィナーレ。

自分も仕事に一つの区切りが見えてきた。

今作で四葉風太郎に問いかけるシーンがある。

 

「ずっと約束を覚えていてくれてありがとう

でも私は守れなかったよ ごめんね」

 

「...そんなこと、気にすんな」

 

風太郎君は気にしてないの?」

 

「...まあ、昔のことより 大切なのは今だろ」

 

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これだ。これなんだ。5つ子は常に今に全力だった。それが風太郎の心を変え、関係性を変えていった。

「今」しかないのだ。

改めて、この作品と関わった全てのスタッフに感謝を。人生でこんなに好きになれる作品は多くない。そしてこれからも、何度も見返す事だろう。

 

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5人+1人の物語に、ありったけの愛を込めて。

 

 

 

 

長い冬を抜けて

 

半年ぶりのブログである。最後の記事が去年の10月だったので、 ずいぶんと空いてしまったとビックリ。

 

 

空いてしまった理由はシンプルで、「 それどころじゃなかったから」この一言に尽きる。 今回は自分用の日記もかねて、 この半年で何があったかを振り返ってみる。

 

 

① 10月下旬、キャンプ事件

 

 

 

全ての始まり。

 

 

 

大げさに書いたが、別に何か仕事でトラブルがあったとか、 身内に不幸が、とかではない。

 

 

いやあ、 コロナでコミュニケーションが取れてないという事もあり、 なんかレジャーやりたいねっていう話になったのよね。

丁度キャンプやりたいな~と思っていたところだったので、 自分が主催する形で企画をしたわけさ。

 

 

旅行の企画を今まで何度もやってきたので、行けるでしょ、と。

 

 

 

これが間違いだった。

 

 

 

参加者は20名前後、大学生~社会人。 コテージを貸し切って日帰り。それだけ。それだけだったのだが、 、

 

 

・買い出しや移動などを班ごとに分け、 各班にリーダーを設けたのはいいものの、 まとめきれずに予算や集合時間が崩壊。

 

・昼間から酒を持ち込んだせいで死亡者多数。

 

・新人歓迎会という名目が完全に忘却の彼方。あまねかなた。

 

 

・・・oh。

 

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イベントの場所を借りて主催した経験のある人ならわかると思うが、 企画の責任者が一番怖いのは、「会場に迷惑がかかること」。 その場所を使えなくなってしまうかもしれないし、 単純に申し訳が立たない。これはもう役満だ。

 

 

ただ、これは全て自分が悪いのである。 大学生に酒を与える意味を見誤った事、 遊びの企画と油断してミーティングを怠った事。 まあ全部見通しが甘すぎた。「楽しさ」 の基準は人それぞれだ。何も自分のプラン通りに進む必要はない。

 

だが、「新人歓迎会」という部分を重視していた自分に対し、他の人は「楽しそうなイベント」 としか受け取っていなかった。ここの意思疎通が決定的に間違っていたんだなあ。

 

 

だが、無事ホームタウンに戻ってきたときに聞こえてきた、何気ないこの一言。 これが凄まじいダメージだった。

 

 

 

「○○ちゃん、来なくてよかったね」

 

 

 

 

...そりゃねえだろ。 

 

 

 

 

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確かに色々ガタガタだった。うまくいかないことだらけだった。 でも、主催者の横でそれ言う?

 

この一言が自分でも信じられないくらいにダメージだった。 最初は見て見ぬふりをし、 無意識にやり過ごそうとしていたのだが。

 

徐々に仕事をするのは楽しくなくなっていった。最早怖かった。 今まで「仲間」として最低限、 気を使いあえる関係だった人たちが、「 いつとんでもない事を言ってくるか分からない人達」 に変貌した感覚。これマジできついっすよ。

 

 

何度も言うが、俺が悪い。とにかく見通しが甘かった。が、 この件が長引いて次のアクシデントにつながる。

 

 

不眠症と肌荒れ

 

うむ、シンプルだな。①の件が心に引っかかりすぎて、 全く眠れなくなった。12時に布団入って寝付くのは5時、 みたいな。 

 

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そうなると当然肌が荒れるに荒れる。それが気になってまた不眠、 、の無限ループ。仕事は順調そのものだった。が、 私生活がボロボロ。1年目とまるで反対だ。

 

余談

 

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「人間は自由の刑に処されている」 とはサルトルの有名な言葉だが、まさにその通り。

一人暮らしを始め、社会人になり、色々自由になった。だが、 全ての人間が自由勝手にふるまえば、それはただの動物園だ。

 

社会とは、学生の頃より圧倒的に自由であり、圧倒的に不自由。そういうことなのかもしれない。

 

「社会人はストレスがたまる」というのは、「 誰もが自由になる分、誰もが我儘にふるまう」

という事。

 

だからこそ、「人生のスローガン」とか、「家族のために」 という一本の軸を皆持ちたがるのかも。

 

自由な自分を縛ることで、「俺は不自由だが、 ちゃんと他人に貢献している」 という安心が欲しいのかもしれない。 

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そんな言ってしまえば「病み」 

 

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を抜けたのは、実はつい最近だ。本当に不眠で体調が悪くなり、 上司に相談した所、 上司が翌日の自分の仕事を肩代わりしてくれた。 半休をもらった形。

 

そこで気づいた。

 

いざとなれば、誰かが助けてくれる。自分が半日休んだところで、 業務には大きな支障はないし、誰かが死ぬわけでもないんだ、と。

 

それに気づいてから、すっと眠れるようになった。病院に行き、 肌も徐々に良くなってきている。

 

結局、自意識過剰になり、 自分を助けてくれる人がいるという事を忘れてしまっていたんだなあ、と思う。

 

なんだか、いつも同じ事を繰り返しているような気もする。でもそれが変えられない自分の性質なのかもしれない。

 

 

 

この間、春の陽気に誘われ散歩に出かけた。

 

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知らない寺院。暑さを感じ、涼しさを求めて階段を上る。

 

すると、 小学生くらいの小さな女の子が一人で階段を駆け上がっていった。 誰かが待っているのか?

 

吸い込まれるように階段を上る。

 

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すると、少女がお堂に向けて一礼している姿が見えた。 誰が教えた作法だろうか。少女が深く頭を下げる。

 

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突風が吹いた。木々がざわめき、思わず目を細める。

 

 

目を開けると、少女が走り去っていくのが見えた。

 

 

なんとなくその時に、終わったんだな、という気がしたのだ。

 

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また1年。社会人も3年目。 様々なものに区切りをつける年にしたい。

 

 

 

何も持たずに飛び出した、3年前の今日よりは、 成長できたと信じて。

 

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