面白かったね!!!!!!!
第一話を視聴した勢いのまま書いております。
6.7年ぶりのTVシリーズガンダム、めっちゃ期待しておりましたが、ハードルをガッツリ超える素晴らしい1話でございました。
流れをざっくりおさらいしながら、感想や注目ポイントをまとめて行きます。ネタバレ注意!
①オープニング
物語は主人公、「スレッタ・マーキュリー」がモビルスーツ開発を行う学園都市にやってくるシーンから始まる。
見るからに「田舎者」で人馴れしていない印象を見せるスレッタだが、コロニーの外にパイロットスーツのまま漂う遭難者を発見。自身のモビルスーツである、「ガンダム・エアリアル」で出撃。救出するのだが、、、
助けた相手からまさかの頭突き。加えて、「あと少しだったのに」「責任を取れ」と文句の嵐。混乱するスレッタ。
なんとこの少女、遭難者ではなく、学園からの脱出の最中であったというのだ。
少女の名は「ミオリネ・レンブラン」…
という導入。いや~、「ベタ」ですね。ベタなんだけども、これが「ガンダム」でやられていることに大きな意味がある。
ガンダムの導入と言えば、
1,主人公の背景
2,この世界で起こっている戦争の説明
3,ガンダムでの戦闘シーン(主人公が巻き込まれるor乗り込む)
が描かれると相場は決まっている。良くも悪くも「戦争」を扱うので、世界観の説明、国家間の争いの説明が欠かせない。
しかしこの「水星の魔女」では、戦争の火種らしきものは描写されるものの、主人公たちにはまだ関わってこない。一話ではキャラクターの紹介がメインだ。
先週放送されたプロローグはかなりシリアスかつ専門用語の飛び交ういかにも「ガンダム」な話だったが、まるでその雰囲気を感じさせない。
あくまで、「田舎から都会に出てきた少女」と、「都会から出ていこうとする少女」という対比で物語がスタートしている。逆に言えば、「この作品はとりあえず戦争じゃなくて主人公達の人間ドラマをやりますよ」という意思表示だ。
これが「ガンダム」という文脈で見ると非常に新鮮なわけである。
歴代のガンダムはこのお約束をアレンジしながら、重厚な世界観を展開してきた。それには勿論魅力があり、ガンダムが40年続いてきたいわば「屋台骨」だ。
しかし、時代は変わった。もう「戦記もの」がはやる時代ではない。泥臭い戦争はマニア向けの映画作品で十分。(ドアンとかハサウェイとかね。)
今あえてTVシリーズガンダムをやるのであれば、いかにもな学園ドラマから始めようではないか。
そんな制作陣の思いがね~、見えるんですわ。それが最高なんですよ。
あの「ガンダム」が、敢えて自分の強みを捨てて新規層の獲得にきたぞ!と。
これでこのコンテンツはあと10年は戦える、、!
もうニヤニヤしながら見てたからね。「はいはい、こういう感じね?ガンダムの文脈を敢えて無視する感じね?最高!」
って感じ。伝われ、このオタク心。
②学園とキャラクターの説明
シーンは舞台である学園の説明に切り替わる。生徒の様子、何やらハイテクな機械、模擬戦用と思われるフィールド。スレッタはきょろきょろしながら歩いている、、所に、再びミオリネが登場。周りの生徒の反応を見るに、彼女が脱走を企てた事は知れ渡っている。しかもなんだか腫れ物扱いだ。そんなことは気づかずに、ミオリネに話しかけるスレッタ。
そこに第一話の敵役「グエル・ジェターク」の登場だ。大企業の御曹司で、自尊心の塊のような男。どうやらこの学園では、モビルスーツ同士の「決闘」に勝利する事で、大抵の我儘は通せるようだ。彼は宣言する。「ミオリネは自分の花嫁である」と。
納得いかない様子のミオリネ。父親にして(多分)学園長であるデリング・レンブランが、勝手にこの「決闘文化」を広げているようだ...
またもや、「ベタ」!!「学園で」「決闘」「花嫁」!!
めっちゃ見た事ある展開ですよ。例えるなら「魔法科高校の劣等生」。「ソードアートオンライン・アリシゼーション」の序盤。「ハリーポッター」のマルフォイとハリー。
しかし、あくまで「ガンダム」。やはり戦争要素は欠かせない。
次のシーンで、ミオリネの父親であるデリングが、役員会議をしているシーンが映る。さらにグエルの父親その人が、デリングの暗殺を企てているようだ。
このように、「大人たち」の間では戦争の火種が見え隠れするが、主人公たちにとっては「遠い世界」の出来事。目の前の決闘、将来への不安でいっぱいいっぱいだ。
それがいい。
この構図は、現実の学生たちそのものである。どうやら国が騒がしい。遠くでは戦争をしている。企業は不正だらけのようだ。でもそんなことより、明日のテストはどうしよう。
「戦争」要素を大人サイドにぶん投げ、主人公たちは学園ドラマに全力投球。そしておそらくだが、学園ドラマが一息ついたところで、本格的な戦争に突入していくのだろう。分割2クールという放送形態もあることだしね。
③ミオリネとスレッタ
場所代わりミオリネの小屋(?)。部屋を見る限り、ガーデニングが趣味のようだ。
相変わらずツンツンしているミオリネだが、スレッタとの会話の中で、母が亡くなっていることを明かす。母からガンダムを託されているスレッタは共感を覚える、、
そこにまたもやグエル登場。ミオリネの大事に育てた植物を荒らし、壊しの傍若無人ぶり。あげくに「お前は俺の所有物」宣言。
うーん、古い。価値観が50年前だ。視聴者全員が「こいつはぶっ飛ばしてくれ」と思ったその時、、、
スレッタがお尻をパアーン!とはたく。怒りと恥かしさでキレるグエル。
これはあの流れか?やっぱりあの流れか~、、?
「俺と決闘しろ」
はいきたー!残り時間を確認する自分。まだ10分はある。よし、これはエアリアルが戦闘でボコボコにするお約束のパターン、、!
って、お前が乗るんかい!?!?!?
まさかのエアリアルに乗り込んだのはミオリネ。彼女はパイロット科の人間ではないらしく、まるで歯が立たない。
乱入してくるスレッタ。ミオリネと操縦を代わり、必ず勝つと宣言。
「逃げても一つ、進めば二つ、手に入る、、!」
それはプロローグで描かれた、父親の最期の姿。本当の主を迎え、「ガンダム」が目覚める。
④戦闘シーン
ここはもう、是非映像で見てほしい。壮大なbgmと、美しく舞うビット。一瞬で敵を切り刻むエアリアル。ミステリアスキャラが呟く。
「、、、ガンダム。」はいきたー。絶対言うと思った。何なら一緒に言いました。俺夢なんすよ、主人公の機体を目撃して「、、、ガンダム」って呟くの。何なら風呂場で練習してるわ。いつでも目の前に現れてくれていいぞ。
ビットがビームを乱射。敵の羽根飾りを切り裂き、日の光とともに羽が散る、、、
百点。
今回のスタッフは恐らく「ガンダムナラティブ」のスタッフなのだが、そこで見せてくれた高速戦闘を今作でも発揮。印象に残るぜ、これは、、。買うしかないな、hgエアリアル。(ガンプラ)。
決闘を終え、ミオリネは言う。「グエルに勝ったということは、スレッタが自分の花婿だ。」
!?!?!?!?!?!?
「私、女ですけど、、」
「水星は遅れてるのね?こっちでは全然アリよ。」
オーマイガー。
先週、大人気のまま終了した世紀の百合アニメ、「リコリス・リコイル」。その熱冷めやらぬ間に、天下のガンダムが百合に路線を切ってきやがった。やばいぜこれは。巻き起こるぜ旋風。スタッフにセンキュー。俺の視界はまるで天球、、、
さあ、お楽しみいただけただろうか。(一番お楽しんだのは俺だが)「ガンダム」らしくない要素をピックアップしたが、勿論「らしい」要素も詰まっている。
(ハーメットスコアとか、gund-armは抹消された技術じゃないの?とか、どうやら「地球人差別」のようなものがあるらしい、とか。)
ワクワクが止まらない。会いたかった、会いたかったぞエアリアル、、、!
ここから始まるガンダム新時代、是非一緒に追いかけて頂きたい。俺が、俺たちが、ガンダムだ!!
もうね、、ミオリネがデレる未来がみえるんすわ、、、絶対後半で敵と戦って「死んだ、、?」ってなるんすわ。そんでスレッタが覚醒してぶっ倒して、実は生きてて良かったね、、!で一期終わり。見えるぜ、俺にも刻が見える、、、そうだろ、ミカ!ユニコーン!動いてよ!皆!早く戻ってこー--い!!