仙人になりたい
チラホラ言ったこともあるけど、俺の夢は仙人になることだ。
いや、ギャグじゃない。ふざけてもいない。ふざけてないってば。いや少しふざけてる。ザケル。
ここで言う仙人とは、山奥にいる髭の生えて杖を持って超能力が使える人の事じゃない。
俺は仙人の事をこう思っている。
「あそこになんか変な奴がいるから会いに行ってみようぜ」と言われる人。
これだ、これ。占い師やカウンセラーも「求められる人」だけど、イマイチ面白く無い。その点仙人は最高だ。「あそこに仙人みたいな奴いるらしいぜ」。絶対面白い奴じゃん?
俺が目指すのはそこだ。俺が人生を終えるときは、「人が尋ねてくる」人でありたい。その時、何をやってるかは問わない。
喫茶店のマスターなのか、クラブのDJなのか、キャンプの経営主なのか。なんでもいいのだ。
一人暮らしを始め、コロナが収束してきたが、有り難いことに毎週誰かが尋ねて来てくれている。とても嬉しい事だ。会社の同僚も来て、一緒に研修の練習もする。
たまに「人がそんな来ると疲れない?」と言われるが、何をおっしゃる。この先に仙人があるのだ。
てな訳で、人が来る時は少しでもお客さんを楽しませたいと思いながら、今日も色んな雑貨屋を彷徨うのでした。
いつか君も尋ねて来てくれ。楽しくなるよう頑張るぞ。